セカオワのサオリ

今朝洗濯しながらテレビ見てたら、セカオワのサオリが直木賞候補とかいうニュースが目に飛び込んで来て発狂するかと思った。

私はセカオワが嫌いだし、その中でもサオリが一番嫌い。昔受け持ってた生徒がすごい勧めてくるから渋々虹色の戦争という曲を聞いてみたんだけど、ワンコーラス聞いて「なるほどね」ってなって二度と聞いてない。

んで、何でサオリが嫌いかというと、バンドの紅一点だからに尽きる。しかもピアノ。keyじゃなくてわざわざpfとか表記してるし。YOSHIKIかよ。私は男のグループの中でうまいことやってる女が一番嫌いだ。あのポジションがどれだけ美味しいか。女なら〜、とかいたずらに一般化するつもりはないけど、いれるもんならあのポジションにいたいでしょ。私はいたいよ。

私は若い頃バンドでプロになるとか言って、キーボードとボーカルやってたんだけど、女は絶対入れたくなかった。メン募とかでも書きこそしなかったけど、私以外の女はお断りだった。紅一点であることが何よりのステータスだった。まあこの書き方で分かると思うけど、中身がまるで伴っていなかったので、即挫折した。私は、バンドをやってる自分、そこで紅一点キーボードボーカルである自分が好きだっただけで、バンドをやることは全然好きじゃなかったんだ。

で、私が執着していたポジションで、ジェイ・ポップ界で頂点にまで上り詰めた(どんだけ売れてんのか知らんけど、NHKのオリンピックのテーマ曲やるなんて相当やろ)のがセカオワのサオリなわけ。私はあくまで彼らの一員です〜という澄ました顔しながらも、スカート履いてちょこんとアコーディオン抱えちゃったりして(このアコーディオンってのがまた腹立つよな)、演奏でもピアノ・ソロでしっかり存在感示して、それもクラシックの素養をチラ見せするようなフレーズでその辺のキーボードとは私は違うの、ちゃんとバイエルとかやってたし、みたいな感じでさ(ごめん、聞いたことないから音楽ライターが言ってたこと鵜呑みにしてる)、もう、キーーーッッ、だよ。もう十分でしょ。あなたもう極めたでしょ。欲しいものは全部手に入れたでしょって思うじゃん。

そこに、今度は長編小説をドロップしてきたわけ。半自伝的小説とかいって。本屋に平積みになってたの見た時の私の感想は、「この女どこまで強欲なんだ」だって、音楽だけに飽き足らず、文学のフィールドにまで手を出してきてさ、あっ、ふーん、そこまでやっちゃうんだ、普通もう少し謙虚にいくけどね、でも全力で自分出してくんだ、ほんとすごいねそのハングリー精神、って思うよ。思わないわけがないよ。

でも本屋で見た時はまだよかったよ。どうせこれ買うのはセカオワのファンとその周辺の奴らだろ、と。あくまで身内に向けたファン・サービスの一環。サオリとフカセの、魂の双子の物語なんでしょ。素直に「おっ、キメェな」だけど、これはそもそも「おっ、キメェな」と思っちゃう我々に向けては書かれていないんだし。本来ならユキナ婚とかの隣に置かれるべき、エッセイに毛が生えたような本なんでしょ、と。思ってたわけ。今朝ニュースを見るまでは。

何なん?直木賞候補って。それ頂点じゃん。何いきなりダイレクトにそこまで行っちゃってんの?は?もうマジで、「は?」だよ。斜に構えず、メタも冷静さも装う必要もなく、ただありのままの気持ちを表現するなら、「は?」しかないよ。ずーっとそう思い続けてるよ。今朝から今までずーっと。

そう、私は作家にもなりたかったのである。大学生の頃から30過ぎるまでずーっと、シコシコと誰得な完全に自己満でしかないオナニー小説を書いては出し、そして落ちを繰り返してきた。去年、京アニ大賞落ちた傷がまだ癒えてないよ。妊娠出産挟んで成し遂げてもなお癒えてない。(そういやこの女←サオリのことです、結婚して今妊娠してるんだよな、ほんと何もかも手に入れすぎやん)

もうほんといいかげんにしてほしい。サオリは私の欲しかったものを全部手に入れていくし、なりたかったポジションを全部占領していく。無双するのやめろや。何でなの?何で私じゃなくて、サオリなの?

…とまでは流石に思わなくて、そんなのは当たり前で、彼女は努力をしているのである。そして、アンチや妬む人間は多くとも、それを遥かに上回る沢山の人たちの心を動かしてきているのである。この人の音楽が聴きたい、この人の物語が読みたい。この人の音楽を聴かせたい、この人の物語を読ませたい。考えなくたって分かるじゃん、本一冊出すのにどれだけ多くの人の手がかかってると思うの?CDもそうだけど。ゴーサイン出るまでにどれだけの関門をくぐり抜けなければいけないと思ってんの?本やCDを出すって、本当にすさまじく凄いことなんだよ。だから、テレビに出てる人もみんな天才だと私は思ってる。だからまあ、あれだ、画面の向こう側の人を妬み嫉むのをやめろ。悪口を言ってる暇があるのなら、生活をちゃんとしろ。彼女と私は関係ない。