謙遜できないのではなくしない

私は幼少期から母親にブス、デブ、似合う服が柔道着しかない、などと容姿をさんざんディスられてきた。

その結果どうなったかというと、警戒心と自衛心が過剰に強くなり、「こんな魅力の無い自分を好きになる人なんて一人もいない」と「せめて自分だけは自分を愛でてあげなきゃ」というダブルバインドに悩まされた。ゴミ屑以下のカス女と世界一のお姫様が同居しているのは精神的にかなりキツい。

娘にはこんな思いを味わわせたくないので、常に「あなたは可愛い」「愛される価値がある」と言い聞かせて育てたい。

実際、贔屓目なしで見ても(まあ無理なんだけど)うちの娘はめちゃくちゃ可愛いので、出掛けると色んな人に「可愛いわね」「綺麗な顔してる」などと話しかけられる。

嬉しいんだけど、困るのはそれに対するアンサー。

みんな自分の子供が可愛いと褒められたらどう返してるの?

私はもっぱら自分のことなら「そんなことないですよ〜」と反射的に言ってしまうんだけど、娘のこととなるとそうもいかない。だって本当に可愛いと思ってるし、娘の前で娘の可愛さを否定するようなことはたとえ謙遜であっても言いたくない。

(うちの母親は昔も今も私について誰かに褒められても必ず「全然!」「ひどいんですよ」とsageる。謙遜が美徳だと思っているのか本当に私を低評価しているのか、おそらく両方)

なので、私はいつも一瞬言葉に詰まった後、娘の顔を覗き込みながら「よかったね、可愛いって褒められたね」などと言ってお茶を濁すのが今は精一杯。

一番いいのは「ありがとうございます」と満面の心からの笑みで返すことなので、娘が言葉を理解し出す頃までにはそうできるようになりたい。

褒められ慣れてる人っていいよね。健全な自尊心。私が一番欲しかったもの。生きてく上で何より必要だと思うもの。私に植えつけられることはついぞなかったもの。

この子を妊娠してからずっと、それを与えることが私のミッションだと考えている。